イボかシミか?イボを取りたい、とクリニックへ来院される患者さまの「イボ」はだいたい次の3通りであることが多いです。 色素性母斑(ほくろ)、脂漏性角化症(老化によるイボ)、 伝染性疣贅(ウィルス性のイボ)のいずれかです。 ほくろ、といっても色が黒くなく肌色で大きく出っぱったものの場合、 イボと間違えやすいようです。 小鼻のわきにできることが多いですが、小さなころからあるほくろが 長年のあいだに少しずつ隆起しそこから毛が1~数本生えることもあります。 この「イボ」は性格にはほくろであってイボではありません。 残り2つは正式な「イボ」です。 脂漏性角化症は紫外線を受けやすい顔やくびすじなどに出来る、 褐色から茶色のイボです。 特に光老化といって、日焼けをした箇所に多くできます。 ゴルフ好きの中年男性に多く見受けられます。 伝染性疣贅とはウィルス性のイボで、指先や足の裏などに出来るイボです。 硬く、表面に点状出血(黒い砂のような点々が見える)があるのが特徴で 感染するイボです。 といっても、子供以外は他人から感染することはほとんどありません。 このうち、シミと間違いやすいイボは脂漏性角化症です。 シミとの違いは、シミは触った時に平坦で普通の肌のようですが、 脂漏性角化症は少し表面が盛り上がりがあり、触った時ざらざらしています。 では脂漏性角化症の治療方法ですが、表面の隆起しているところは 炭酸ガスレーザーなどで蒸散するか、 または液体窒素で週1回ペースで 数回焼いて取る方法が取られます。 このイボをしみと間違えて美白化粧品などを塗っても、 薄くなりませんのでお気をつけください。 ジャンル別一覧
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